研究課題/領域番号 |
17K15203
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
橋戸 南美 (鈴木) 中部大学, 創発学術院, 日本学術振興会特別研究員 (60772118)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | コロブス / 味覚 / 解毒 / 苦味受容体 / 消化管内微生物 / 乳酸菌 |
研究実績の概要 |
産休のため、当該年度は研究を一年間中断した。(中断期間:2020年1月1日~2021年3月31日)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
産休に入るまでの期間で、テングザル前胃飼料より単離した新種の乳酸菌についての詳細な遺伝子・機能解析、ゲノム解析を行った。これらの成果について新種掲載論文として執筆し、IJSEM(International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology)誌に投稿した。産休期間中に、論文の修正、再投稿、再修正を行い、本年度末(2021年3月)に論文が受理された。
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今後の研究の推進方策 |
論文として発表したテングザルの新種乳酸菌(Lactobacillus nasalidis)は飼育個体だけでなく、野生個体からも分離に成功した。本年度は野生由来株の機能解析を行い、飼育由来株と比較し、論文を執筆する予定である。また、産休前に行っていた、液体クロマトグラフィー質量分析装置(LC-MS/MS)を用いた化学分析の予備実験についても、測定条件の検討を行い、乳酸菌による二次代謝物質分解に関する本実験を行う予定である。 産休前に行っていた苦味受容体TAS2R16の機能解析を、霊長類種数や計測に用いるリガンドを増やして行う予定である。本解析は、共同研究先の霊長類研究所での実験を必要とするため、コロナ禍の状況を踏まえて共同研究者と相談しながら、実験を進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
産休のため、当該年度は一年間研究を中断した。産休前に生じた未使用額は、復帰後の次年度に使用する。
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