本研究の目的は、イネの登熟を制御する遺伝子の単離とその制御システムの解明である。 日本のイネ198品種を用いてイネの登熟に関わる形質を対象にゲノムワイド関連解析(GWAS)を行い、登熟に関わる遺伝子の同定を行った。さらに、その結果を発現プロファイルデータと統合することで、イネの登熟に関わる分子メカニズムの一端を解明した。さらに、従来イネの登熟のような複数の要因によって決められる複雑形質に関わる遺伝子の同定は、従来の手法では困難であった。そこで、複雑な形質に関わる遺伝的要因を同定するため、機械学習とGWASを組み合わせた手法を開発し、その内容の論文を学術誌へ報告した。
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