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2020 年度 研究成果報告書

オミクス解析によるジャガイモそうか病抵抗性機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K15213
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 遺伝育種科学
研究機関国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

浅野 賢治  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 北海道農業研究センター, 主任研究員 (80547034)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードばれいしょ / そうか病 / 病害虫抵抗性 / オミクス解析 / 育種 / 選抜マーカー
研究成果の概要

バレイショの重要病害であるそうか病抵抗性が“極強”のユキラシャと“弱”のながさき黄金の雑種集団から選抜した抵抗性強系統群と弱系統群各20系統について、ゲノムワイドな遺伝子型を取得した。取得した遺伝子型と抵抗性との相関を確認した結果、4本の染色体上に座乗する26個のSNPがそうか病抵抗性と相関があることを明らかにした。また、塊茎表皮の共生微生物相解析からは、抵抗性強系統群の方が微生物の多様性が高いことが明らかとなった。葉におけるメタボローム解析からは、2種類の代謝物含量が抵抗性強系統群と弱系統群との間で有意に異なることを明らかにした。

自由記述の分野

植物育種学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究でそうか病抵抗性と相関があることを見出したSNPは過去に報告のないものであり、新たな抵抗性遺伝子座である可能性があり学術的に新規性が高い。また、雑種集団から選抜した遺伝的背景の近い系統群において、共生微生物相の多様性とそうか病抵抗性の相関を示した報告はこれまでに無い。同様に地上部の代謝物とそうか病抵抗性の関係を明らかにした報告はなく、これらの結果はそうか病抵抗性機構の解明に新たな知見をもたらす。また、特定したSNPや代謝物はバレイショ育種において、抵抗性個体の効率的選抜に利用できる可能性があり、抵抗性品種の開発を加速化させられる可能性があり社会的にも有用である。

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公開日: 2022-01-27   更新日: 2024-01-30  

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