O. glumaepatulaの1つの系統 (W1246) では,深水下での節間伸長を引き起こす因子は主にエチレンではないことが示唆されていた。この点をさらに検証することを目的として,栽培イネにおいて浮稲性を制御することが知られているSNORKEL遺伝子をもつ3系統から節間を含む茎切片を作製し,深水処理あるいはエチレン処理による節間伸長能力を評価した。その結果,いずれの系統においても,エチレン処理は深水条件ほどには節間を伸長させなかった。したがって,O. glumaepatulaの浮稲性においてエチレンは中心的な役割は果たしていないことが明らかになった。
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