白紋羽病菌は、果樹栽培における重要病原糸状菌である。白紋羽病菌に感染するメガビルナウイルス(RnMBV1)は、本菌の菌糸生育や病原力を低下させる。一方、RnMBV1は、白紋羽病菌のウイルス抵抗性機構であるRNAサイレンシングの標的となり、多量のRnMBV1由来スモール(s)RNAが蓄積する。本研究では、RnMBV1-sRNAと本菌の菌糸生育や病原力の関連を解析した。その結果、RnMBV1のdsRNA2の塩基番号901-1900由来のsRNAを発現する形質転換体では菌糸生育と病原力が、dsRNA1の塩基番号7201-8200由来のsRNAを発現する形質転換体では病原力のみが低下した。
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