コムギ赤かび病発生とかび毒デオキシニバレノール(DON)の蓄積の両方を高度に抑制する微生物防除候補株の選抜を試みた。簡便な発病抑制試験を実施するため、発芽コムギを用いた試験方法を確立し、発病およびDONの蓄積を抑制する3株を選抜した。 新規DON分解代謝酵素の同定について、DON代謝変異株を取得し、NGS解析による変異箇所の同定、および候補遺伝子を異種発現を目指した。UV処理での変異条件の最適化を行い、変異処理後の約2000株のDON代謝能を調査した。その結果DON代謝能欠損株を20株得ることに成功した。今後は、変異株の変異箇所およびコード遺伝子を決定する。
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