食糧不足問題を解決することは人類の抱える重要な課題の一つである。この問題の解決策のとして、これまでに農耕地として利用されていない、または生産性の低い問題土壌での作物の生産性の向上が期待されている。世界の耕地面積の3-4割は酸性土壌であり、そこでの主な生育阻害因子にアルミニウム毒性やマンガン毒性がある。 ソバは酸性土壌に強い植物であることが知られている。本研究ではソバが地上部にアルミニウムとマンガンを集積することを明らかにした。さらに、ソバのマンガン吸収に関与する輸送体を突き止めた。これはソバの酸性土壌耐性を理解するうえで重要な新しい知見であり、酸性土壌での作物の生産性向上に貢献する可能性がある。
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