東京湾や岩手県大槌湾などで採取した海底堆積物から微生物を分離した。六価クロム(以下、Cr(VI))50 mg/Lを含有した培地に分離株を画線してCr(VI)耐性を調べた結果、100株以上のCr(VI)耐性株が得られた。また、oil spreading testにより、分離株のバイオサーファクタント(以下、BS)産生を調べた結果、100株以上のBS産生株が得られた。それらの分離株の中には、新種として提唱したBS産生株や、Cr(VI)含有の液体培地を用いた培養により、培養物にクロムが含まれることが確認された菌株があり、新たな知見が得られた。
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