スルメイカ視神経節におけるD,L-アスパラギン酸(Asp)含量を測定した結果、組織1gあたりのL-Asp含量は1.83μmol、D-Asp含量は1.57μmolであり、全Aspの46.2%がD体であった。次に、視神経節から抽出した粗酵素液を用いて、L-AspからD-Asp方向へのアスパラギン酸ラセマーゼ(AspRase)活性を測定した結果、28nmol/mg・hであり、活性は低いことが明らかとなった。 さらに、発現クローニングによるAspRase遺伝子単離のため、cDNAライブラリーを作製したが、充分量のクローン数を得ることができず、今後の課題として残された。
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