マサバの組換えレプチンの合成に成功した。 初回成熟前の雌雄個体より作製した脳下垂体初代培養系に組換えレプチンを添加した結果、濃度依存的に濾胞刺激ホルモン(FSH)および黄体形成ホルモン(LH)の分泌を有意に促進した。 未成熟魚の脳室内に組換えレプチンを投与した結果、生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン1型(GnRH1)、FSHおよびLHの遺伝子発現量が有意に増加した。 初回成熟前の雌個体の筋中に組換えレプチンを反復投与した結果、2週間後にはコントロール区に対して、有意な卵巣重量の増加と卵径の肥大が認められた。マサバにおいてレプチンは、初回成熟の開始における重要なシグナルであることが示唆された。
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