研究課題/領域番号 |
17K15332
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
川崎 章惠 九州大学, 農学研究院, 助教 (30598412)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 経営・経済 / 独立起業モデル / 高度機械化 / 林業経済学 / 中山間地域 |
研究実績の概要 |
本研究全体では、中山間地域での雇用創出を目指して、林業請負業において独立・起業後に複数の労働者を雇用する規模まで成長するまでの経営条件を地理的条件、経営支援、経営収支状況について分析し、独立・起業モデルを可視化することを目的とし、森林組合の新規就業者の育成タイプを3つに分類し、そのうち5つの地域を対象に独立・起業したあるいは営業活動を行っている請負事業体および個人事業主を対象に対面調査、およびアンケート調査を実施する計画を立てている。 平成30年度は、2森林組合および同森林組合営業範囲内の13認定林業事業体・その他個人事業主への対面調査、およびアンケート調査を計画していたものの、加療のためフィールド調査を実施できず、研究対象である個人事業主および小規模経営者が加入する労災保険事務組合の運営状況に関するアンケート調査の実施、経営に影響すると思われる労働安全基準改正の情報整理、統計情報の収集にとどまる。なお、本研究に関連して小規模経営者のバックオフィスの効率化・システム化に関する研究成果を2018年9月に業界誌「森林組合」で「ICTを活用した現場管理事務作業の効率化」として報告した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
加療のためフィールド調査の実施が困難になり、予定していた対面調査を計画通りに進められていない。代わりに、フィールドに出ずにできる研究対象である個人事業主および小規模事業経営者が加入する労災保険事務組合の運営状況に関するアンケート調査の実施、経営に影響すると思われる労働安全基準改正の情報整理、統計情報の収集を行った。
|
今後の研究の推進方策 |
平成31年度・令和元年は本助成研究の最終年度になるため、集中してフィールド調査を行う計画である。また、平成30年度のフィールド調査の結果を2019年10月開催の国際学会にて報告する予定である。引き続き学会での報告を行うとともに、国内外の論文・業界誌等で研究成果の公表を行っていきたい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
本助成金の主用途はフィールド調査の費用であるが、加療のためフィールド調査を実施できなかったため計画通り予算を消化できなかった。平成31年度・令和元年に集中してフィールド調査を実施して予算を消化する予定である。
|