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2019 年度 実績報告書

農山村コミュニティ再活性化のための産業創出戦略に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K15333
研究機関女子栄養大学

研究代表者

平口 嘉典  女子栄養大学, 栄養学部, 専任講師 (10509285)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード農山村 / コミュニティ / 産業創出 / 戦略
研究実績の概要

現代農山村コミュニティにおける産業創出戦略モデルを導出するために、対象地域および関連事例を調査した。
対象地域では、1980年代から住民自治組織であるO協議会が主体となり、種々の地域づくり活動を展開してきた。中でも、当該地域で戦前期から取り組まれてきた木炭生産に着目し、木炭をモチーフにした祭りや産業創出の研究会が開催されていた。当面の課題として、住民の高齢化による活動の低迷が挙げられ、組織中心メンバーの円滑な代替わりや地域外とのさらなる活発な交流・連携が必要とされ、今後5~10年先の中長期戦略の策定が必要とされる。
これまでの研究結果を踏まえた上で、現代農山村コミュニティにおける産業創出に必要な要素として、主体、新技術の採用、生産基盤の整備に焦点を当て、関連事例を調査した。岩手県T協議会では、農業、福祉、交流を柱とした地域活性化を目指し、高齢者サロンの運営、福祉農園の開設、農産加工品の開発を行っていた。山梨県C社では、ブドウ栽培においてドローンやIoTを用いたスマート農業の実践に取りくみ、経営の安定化や新規就農者の確保を図るとともに、体験交流事業、加工・販売事業等の新規事業展開を構想していた。岩手県M集落営農法人では、1集落1農場の理念のもとに法人への農地集積を図り、効率的な生産を実現する一方で、ジャム、ジュース、濁酒等の農産加工事業を拡大していた。いずれの事例においても、地域の将来を見据えた戦略のもとに産業創出の模索・実践が行われていた。
以上の研究成果の一部を、日本農業経営学会分科会および日仏会館セミナーにて口頭発表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 第4次産業革命が食料生産および地域社会に与えるインパクト2019

    • 著者名/発表者名
      平口嘉典
    • 雑誌名

      女子栄養大学栄養科学研究所年報

      巻: 24 ページ: 39-46

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 座長解題2019

    • 著者名/発表者名
      平口嘉典・両角和夫
    • 学会等名
      令和元年度日本農業経営学会研究大会(仙台大会)第2分科会:中山間地域における地域運営と地域農業の連携・一体化による新展開と課題
  • [学会発表] 集落営農組織主導型および自治組織主導型による地域運営と地域農業の 連携・一体化 ―岩手県を事例にして―2019

    • 著者名/発表者名
      平口嘉典
    • 学会等名
      令和元年度日本農業経営学会研究大会(仙台大会)第2分科会:中山間地域における地域運営と地域農業の連携・一体化による新展開と課題
  • [学会発表] Trends and Prospects of Rural Development in Japan2019

    • 著者名/発表者名
      Yoshinori Hiraguchi
    • 学会等名
      Seminar MFJ 2019 (日仏会館セミナー)

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公開日: 2021-01-27  

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