研究課題
若手研究(B)
かつて日本の農山村においては、集落=コミュニティが主体となり、地域資源を活用した産業創出により持続的に発展してきた。現代農山村コミュニティの再活性化においては、戦略の策定が求められる。策定の主体は、集落=コミュニティをベースにした組織(地域運営組織等)が担うことになる。そして、地域資源、新技術、外部支援といった要素を活用して、新産業創出に向けた実践が可能になる。今後求められる政策支援として、組織運営、新技術開発、外部人材の供給・定着化等が挙げられる。
農業経済学
農山村における産業の創出・発展・衰退の過程を、特定地域に即して定点的に時系列で分析し、その過程において集落=コミュニティの戦略がみられることを明らかにした。また、こうした過去の事例の分析から、現代農山村における産業創出戦略を導出した。以上の点で学術的意義を有する。また、現代農山村における産業創出において、今後の政策支援のあり方を提示した点で社会的意義を有する。