研究課題/領域番号 |
17K15339
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研究機関 | 高崎経済大学 |
研究代表者 |
黒崎 龍悟 高崎経済大学, 経済学部, 准教授 (90512236)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 農民グループ / タンザニア / ネットワーク / 普及 / イノベーション / ボトムアップ |
研究実績の概要 |
MVIWATA(タンザニア農民グループネットワーク)とイノベーション普及の関係を明らかにするという当初の目的の見直しが必要になったため、MVIWATAに限定せず、より広く住民組織とイノベーション普及の関係を明らかにするという方針に転換し、小規模なマイクロファイナンス組織VICOBA(Village Community Bank)のグループ活動へと研究の対象を切り替えた。VICOBAは活動の柱である資本の確保・増大に力をいれながらも、副次的に新たな技術習得の機会がもたれている点に着目し、農民グループ・住民組織を、その多機能性という観点から改めて考えることとした。現地調査によって追加的なデータを得ることを目的としていたが、新型コロナウイルスの影響で断念せざるを得なかったので、手元にあるデータや、国際電話で得られた補完的な情報を活用することで対象地域におけるVICOBAの活動の詳細を、その社会的文化的側面に着目しながらまとめることに注力した。 なお、年2回のペース開催する予定であった対面の研究会は、中止となり、研究領域のごく近い研究者らと不定期のオンラインでの研究打ち合わせというかたちで実施することになった。研究会に付随したエクスカーションなどはできなくなったものの、柔軟に時間設定ができること・移動がないことが功を奏して、議論にあてられる時間が増え、研究内容を深めることができた。 成果発表については、VICOBAの詳細についてまとめた上記論文を執筆した。また、日本アフリカ学会のシンポジウムにおよび、所属するNPO法人が企画したウェビナーにおいて、環境保全やエネルギー利用に関する草の根のイノベーションについて報告するとともに、その内容に関連した著書を編集・執筆した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年度と同様、新型コロナウイルスの影響で対面での研究会、国内調査、海外調査は全面的に中止となったが、現在手元にあるデータを基に、論文・著書をまとめることができたほか、学会や市民講座において成果を発信することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
海外調査の見通しは依然として厳しいため、文献調査を中心とした取り組みにシフトしていく。補完的に国際電話や海外研究者とのメールでのやり取りを活用してデータの獲得に最大限努め、研究の総括を進めていく。また、国内研究会の実施が可能となる状況になれば、すみやかに実施し、データ分析に関する助言を得るほか、情報の更新に力を入れる。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響で研究会と現地調査が中止・延期になったことによる。状況が改善され次第、国内研究会や海外現地調査によって使用する予定である。
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