本研究では、様々な光学手法を組み合わせ、対象の化学・物理的性質を網羅的に計測するスペクトロミクス手法を開発した。加えて、計測対象の微細構造や物理的特性を計測するレーザー散乱測定装置を開発し、農産物や食品の貯蔵・熟成中の微細構造変化や物性を非破壊的に計測・評価した。物理的特性を計測する光散乱特性と、化学的特性を計測する近赤外吸収および蛍光を組み合わせ、食品や農産物の時間的変化(熟成、発酵、鮮度低下、劣化)や機能性成分含有量を網羅的に計測した。そして最終的には食品加工プロセスに対応したモニタリングシステムを開発することを目指し、加工の各工程で取得したスペクトルデータと対象物の品質の関連性を調べた。
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