本研究は、大気中と子宮内環境の酸素濃度の違いに着目した。計画では、① ウシ胚および子宮内膜細胞を用いた低酸素細胞培養系の確立②ウシ胚および子宮内膜細胞の重要候補因子の抽出と解析③妊娠成立に必要な低酸素応答経路の構築を目標とした。 ①ウシ胚および栄養膜細胞CT-1、F3細胞を用いた培養を試みたが、安定して維持継代できなかった。子宮内膜細胞は、通常および低酸素条件での比較を行った。②③については子宮内膜上皮細胞に絞り、計画より遅れたが低酸素条件でのタンパク質レベルの発現解析に着手し、候補因子の検証を進めている。
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