トリボルナウイルス(ABV)の体内動態や宿主域決定因子明らかにするため、代表者らが分離したABVであるMuBV-1を生鳥や発育鶏卵に接種して感染や発症の有無を調べた。調べた20品種の発育鶏卵においてウイルスの増殖が確認されなかった。生鳥を用いた感染実験では、ABVの臨床症状を明瞭に示す個体は現れなかった。しかしながら、MuBV-1を筋肉内接種または脳内接種したジュウシマツ及びカナリアでは、MuBV-1が脳に明瞭に検出された。一方、MuBV-1を胸筋に筋肉内注射したオカメインコでは飼育終了までMuBV-1は検出されなかった。
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