研究課題/領域番号 |
17K15404
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
新保 奈穂美 筑波大学, 生命環境系, 助教 (40778354)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 歴史研究 / 林学 / 造園学 / 日独交流 / ドイツ / 明治時代 |
研究実績の概要 |
2020年度は成果まとめとして、前年度までに収集した資料をもとに、日本とドイツにおける林学・造園学分野の学術交流とその影響を、ドイツの林学者ハインリッヒ・マイルに着目して整理し、その内容を国内誌および国際誌に投稿するべく論文執筆することを予定していた。また、成果を広く発信し、今後の緑に関わる政策・制度および学術交流のあり方を考えるため、ドイツ側の林学・造園学にかかわる学識者を招聘して公開ワークショップを開催する予定であった。さらにはパンフレットやウェブサイト等の成果広報物の作成することを予定していた。 しかしながら、所属先での新型コロナウイルス対応業務で通常以上に教育・学務に時間を割く必要が発生した。そのため、資料分析および成果まとめの時間が十分に確保できなかった。成果まとめが終了していないこと、また同ウイルスの感染防止の観点から国際的往来がほぼ不可能であったため、海外から学識者を招聘しての公開ワークショップも延期することとし、広報物作成にも未着手の状況である。 従って、日本・ドイツ間に留まらず、国際的かつ歴史的な学術交流の参考になる文献を購入し、内容を把握すること、また両国の交流に関して関連知識を有する研究者と情報交換をするなど、追加的な情報収集に留まった。また、論文の構想は随時進めており、国内誌・国際誌それぞれの投稿先の検討は行った。以上のような研究状況から、研究期間の再延長をし、成果まとめを2021年度に行うこととした。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
所属先での教育業務における新型コロナウイルス対応により、十分な研究時間が確保できなかったため。論文執筆と公開セミナーの実施のため、研究期間を再延長することとした。
|
今後の研究の推進方策 |
これまで得た資料を分析し、その成果を国内誌および国際誌に論文投稿をするとともに、国際公開ワークショップを開く。新型コロナウイルスの感染状況が治まっていない場合には、同ワークショップはオンラインにて実施する。また、年度末までに成果広報物を作成し、研究のまとめを完了する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス対応業務により論文執筆の時間を確保できず、また公開ワークショップの開催や成果広報物の作成をすることができなかった。次年度使用額はこれらへの支出に充てる予定である。
|