研究課題/領域番号 |
17K15429
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研究機関 | 横浜薬科大学 |
研究代表者 |
奥野 義規 横浜薬科大学, 薬学部, 講師 (90449405)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 固定化触媒 / フロー反応 / グリーンケミストリー / 不斉触媒 / プロリン / グラフト重合 |
研究実績の概要 |
らせん高分子(らせんぺプチド)の合成に着手するに至る前に、まず、グラフト型高分子にペプチドの高次構造には欠かせないアミノ酸の一つである、プロリンの固定化を継続して研究した。昨年度までに、多機能固定化触媒の合成に成功しており、触媒の高分子固定化だけではなく、触媒環境さえもグラフト型高分子に固定化できるという可能性を示した。 今回、プロリン触媒部位にシクロヘキサンジアミンをリンカーとして導入することで、さらにらせん型高分子固定化グラフト型高分子触媒の開発へ展開できると考えた。プロリン-シクロヘキサンジアミン誘導体モノマーを合成し、二段グラフト重合を試みたところ、基材であるPE-g-PAAへのグラフト重合において、触媒官能基量:f=0.1mmol/gという結果となり、目標の触媒官能基量であるf=2.0mmol/gの1/20程しか重合することができなかった。 同時に、BINOLのグラフト重合を実施したが、こちらのグラフト重合も十分量の官能基が担持できておらず、難航している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響による、グラフト重合機の使用制限などが原因として挙げられる。また、そのため研究費の使用が極端に減少している。
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今後の研究の推進方策 |
グラフト重合だけでなく、グラフト型高分子に直接固定化する手法の開発を視野に入れる必要があると考える。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響で研究の遂行が困難であったため。
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