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2018 年度 研究成果報告書

高速AFMによる古細菌由来MCMタンパク質複合体の観察

研究課題

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研究課題/領域番号 17K15433
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 物理系薬学
研究機関公益財団法人微生物化学研究会 (2018)
金沢大学 (2017)

研究代表者

能代 大輔  公益財団法人微生物化学研究会, 微生物化学研究所, 博士研究員 (90751107)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード高速原子間力顕微鏡 / ヘリカーゼ / ATPase / 観察基板 / タマビジン2 / 二次元結晶
研究成果の概要

六量体リングを形成し、二本鎖DNAを一本鎖へと分離するヘリカーゼとして機能する2種の古細菌由来MCM(ssoMCMとmthMCM)タンパク質を高速AFMにより観察した。マイカ上でのssoMCMタンパク質全長の観察の結果、ヘリカーゼ活性を持つと考えられている六量体リング(およびその部分構造)の他、梯子状に連なった長い複合体や六量体以上の多量体リング(およびその部分構造)の形成が確認された。また、タマビジン2の二次元結晶上に固定したビオチン化mthMCMタンパク質全長の観察の結果、横倒しの状態で固定された六量体リングおよびダブル六量体リング(十二量体)と思しき2種類の構造体の存在を確認した。

自由記述の分野

生物物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

高速AFMを用いて、フレキシブルなC末端を含めた全長の古細菌由来MCMタンパク質を観察した結果、MCMタンパク質が六量体リング以外の多量体構造を形成し得ることを明らかにした。また、本研究の遂行過程で発見されたタマビジン2の二次元結晶をマイカ上に直接形成させる方法は、ビオチンを導入した生体分子の固定基板の簡便で迅速な作製法として有用であり、他の研究にも利用することができる。

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公開日: 2020-03-30  

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