• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

新規オートファジー実行に関わるAag4の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 17K15448
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

山口 啓史  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (50644241)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワードオートファジー / タンパク分解
研究実績の概要

オートファジーは細胞内の不要なタンパク質やオルガネラを分解するシステムであり、飢餓や薬剤ストレスなどで誘導される。我々は、オートファジーに必須と されてきたAtg5やAtg7に依存しない、新たなメカニズムによるオートファジー (新規オートファジー)を発見した。その後の研究で、出芽酵母において、新規 オートファジー不能Aag4変異株の単離に成功し、哺乳動物における相同遺伝子Aag4を同定した。
本研究では、(1) 出芽酵母におけるAag4の機能解析を行うこと、また、(2) 哺乳動物におけるAag4の機能解析を行うこと、さらに、(3) Aag4欠損マウスを作製し、新規オートファジーの生体内での役割を明らかにすることを目的とした。
これまでに、(1) 出芽酵母、哺乳動物の両者において、Aag4が新規オートファジーを制御する分子として同定できた。また、(2) 出芽酵母Aag4欠損株および哺乳動物Aag4を欠損したマウス線維芽細胞に対して電子顕微鏡観察を行った。その結果、Aag4が新規オートファジーのステップにおいて、隔離膜形成過程を制御していること、(3) Aag4が細胞質からゴルジ体に局在を変化させ隔離膜形成を行っていることを明らかにすることができた。さらに、(4) 脳特異的Aag4欠損マウスを作製し、解析した結果、Aag4を欠損したマウスでは神経変性疾患様症状を呈することを見出し、新規オートファジーが脳内で生理的役割を担っていることが明らかになった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Dram1 regulates DNA damage-induced alternative autophagy2018

    • 著者名/発表者名
      Nagata Meruna、Arakawa Satoko、Yamaguchi Hirofumi、Torii Satoru、Endo Hazuki、Tsujioka Masatsune、Honda Shinya、Nishida Yuya、Konishi Akimitsu、Shimizu Shigeomi
    • 雑誌名

      Cell Stress

      巻: 2 ページ: 55~65

    • DOI

      10.15698/cst2018.03.127

    • 査読あり
  • [学会発表] ゴルジ体を介したタンパク質分解システムの発見2018

    • 著者名/発表者名
      荒川聡子、山口啓史、清水重臣
    • 学会等名
      第91回日本生化学会、京都国際会館
    • 招待講演
  • [学会発表] Alternative autophagy pathways conserved from yeast to mammals2018

    • 著者名/発表者名
      Satoko Arakawa, Hirofumi Yamaguchi, Shigeomi Shimizu
    • 学会等名
      第13回生命医科学研究所ネットワーク国際シンポジウム
    • 国際学会
  • [学会発表] ゴルジ体ストレスに関わる応答ゾーンの解析2018

    • 著者名/発表者名
      荒川聡子、山口啓史、清水重臣
    • 学会等名
      第1回 新学術領域「オルガネラ・ゾーン」全体班会議

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi