研究課題/領域番号 |
17K15472
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研究機関 | 星薬科大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | インドールアルカロイド / オートファジー |
研究実績の概要 |
Leuconotis属および Voacanga属植物を素材として、オートファジーを制御する二量体モノテルペンインドールアルカロイドの探索:インドネシア産 Voacanga grandifolia、マレーシア産 Leuconotis griffithii および Leuconotis eugenifolius を素材として、オートファジーを制御する二量体モノテルペンインドールアルカロイドの探索を行った。インドネシア産 Voacanga grandifolia から、1種の新規を含む、計4種の二量体モノテルペンインドールアルカロイドを単離した。それらの構造を各種二次元NMRにより明らかにした。また、マレーシア産 Leuconotis griffithii および Leuconotis eugenifolius から、3種の新規を含む、計4種の二量体モノテルペンインドールアルカロイドの分離に成功し、それらの構造を各種二次元NMRにより明らかにした。得られた化合物については今後、活性評価の検討を行う。 Bisleuconothine A のオートファジー誘導の分子機構の解析:Bisleuconothine A のオートファジー誘導の分子機構の解析については、ターゲット分子の同定に有効な DARTS(Drug Affinity Responsive Target Stability)法を用いる予定であり、現在、DARTS法の条件(プロテアーゼの種類、濃度や処理時間等)を検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
インドネシア産Voacanga を素材に、1種の新規を含む計4種ビスモノテルペンインドールアルカロイドの単離に成功し、また、マレーシア産Leuconotis griffithiiおよびLeuconotis eugenifoliusを素材に、3種の新規を含む、計4種のビスモノテルペンインドールアルカロイドの分離に成功した。 現在さらなる研究素材としてLeuconotis griffithiiおよびLeuconotis eugenifolius(別ロット)の検討を行っており、新たな知見が得られるものと考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、Bisleuconothine A のオートファジー誘導の分子機構の解析を行う。
引き続き、アルカロイド画分の分離・精製;構造解析・絶対立体配置の決定;化合物の活性評価・オートファジーの抑制の検討を行う
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次年度使用額が生じた理由 |
DARTS法に関係する試薬の価格が次年度使用額より高いため、次年度研究経費と合わせて、DARTS法や生物活性評価に関係する研究経費として使用する予定。
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