Leuconotis 属および Tabernaemontana 属植物を素材として、オートファジーを制御する二量体モノテルペンインドールアルカロイドの探索: 30年度には、引き続きマレーシア産 Leuconotis eugenifolius を素材として、二量体モノテルペンインドールアルカロイドの探索を行った。その結果、1種の新規ビスインドールアルカロイドを単離し、その構造を各種二次元 NMR により明らかにした。また、新しい素材として、インドネシア産 Tabernaemontana macrocarpa の成分探索を行った。その結果、2種の新規を含む、計7種のモノテルペンインドールアルカロイドドの分離に成功し、それらの構造を各種二次元 NMR により明らかにした。 A549細胞に対しての細胞増殖阻害活性およびオートファジー誘導について: 29年度ー30年度に単離した化合物については、A549細胞(ヒト非小細胞肺がん)に対して、細胞増殖阻害活性を評価した。Voacanga grandifolia から単離した4種のビスインドールアルカロイド、Leuconotis griffithii から単離した2種のビスインドールアルカロイド(化合物 A-B)は細胞増殖阻害活性を示した。また、Leuconotis griffithii から単離した化合物 A又は化合物B添加後、A549細胞のLC3-IIタンパクの発現量が上昇することをWBで判明した。
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