プロアントシアニジンを含む植物の薬理活性(成人T細胞白血病の細胞増殖抑制)の予測モデルを確立することを目的に、ブルーベリー葉、マオウ地上部、ダイオウ葉・根の各植物エキスを網羅的な代謝物解析(メタボロミクス)に供した。その結果、ブルーベリー葉では、実測値と予測値に強い相関関係を表す薬理活性予測モデルを確立できた。マオウでは、収穫年および抽出溶媒の判別、薬理活性を反映したモデルを構築できた。ダイオウでは、植物部位の判別はできたが、薬理活性予測モデルの確立には至らなかったため、今後改良する予定である。本研究成果から、メタボロミクスは薬理活性のある薬用資源を迅速に見出す手法の1つになりうる。
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