本研究では、大麻草の系統を分類するための指標としてゲノム情報に着目し、次世代シーケンス技術を活用し、遺伝子マーカーとなり得る一塩基多型(SNP)の探索を行った。 収集した大麻サンプル144点について、24,135箇所のSNPを検出することに成功し、北海道における野生産の大麻が本州の日本在来種と全く異なるグループに分類されることなど、系統に関する様々な興味深い知見を明らかにした。さらに、SNP情報を活用し、日本の在来種大麻(産業用大麻を含む)を他の系統から識別する迅速検出系を構築することができた。
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