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2019 年度 実績報告書

フォリスタチン由来ペプチドを基盤とした筋肉増強剤創製の新展開と分子機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K15484
研究機関京都薬科大学

研究代表者

高山 健太郎  京都薬科大学, 薬学部, 准教授 (70611482)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードフォリスタチン / マイオスタチン阻害
研究実績の概要

今年度は、昨年度までに獲得した14残基からなるペプチド誘導体(DF-100)のマイオスタチン選択性に関して検討した。マイオスタチンの他に、TGF-βスーパーファミリーリガンドとしてアクチビンA、TGF-β1を用い、各々で濃度依存性評価をルシフェラーゼレポーターアッセイ系にて実施した。DF-100は、アクチビンAとTGF-β1に対しては、明確な阻害作用を示さなかった。一方で、マイオスタチンに対しては、リードペプチド2よりも2.5倍良好な阻害能を示し、マイオスタチン選択性を有することが確認された。しかしながら、その阻害能はIC50値としてsub-nMには到達していないことから、更なるマイオスタチン阻害活性の選択的向上を目指す必要があるのではないかと考えられる。また、リードペプチド2を含め、DF-100などの一連の活性誘導体は、水溶性の改善が課題として残っている。昨年度に引き続き、ペプチド末端への可溶化配列の導入を試みたが、マイオスタチン阻害活性の顕著な減弱が認められ、活性保持と水溶性改善の両立が難しいことが示唆された。物性改善は、信頼性の高い二次構造解析や生体内安定性解析を遂行するために必要であり、継続して取り組む必要があると考えられる。
以上の検討と並行して、フォリスタチン由来マイオスタチン阻害ペプチド(リードペプチド2)の同定とその分子機能に関する論文を執筆し、12月に受理された。また、国際シンポジウムにおいても当該成果を招待講演にて公表した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Discovery of a follistatin-derived myostatin inhibitory peptide2020

    • 著者名/発表者名
      Saitoh Mariko、Takayama Kentaro、Hitachi Keisuke、Taguchi Akihiro、Taniguchi Atsuhiko、Tsuchida Kunihiro、Hayashi Yoshio
    • 雑誌名

      Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters

      巻: 30 ページ: 126892~126892

    • DOI

      10.1016/j.bmcl.2019.126892

    • 査読あり
  • [学会発表] Identification of the minimum bioactive-peptide structure derived from endogenous myostatin inhibitory molecules2020

    • 著者名/発表者名
      Kentaro Takayama
    • 学会等名
      7th International Postgraduate Conference on Pharmaceutical Sciences (iPoPS2020)
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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