定量NMR(qNMR)を利用して、クロマトグラフィー条件下における「代替標品に対する分析種の相対モル感度(Relative Molar Sensitivity;RMS)」を決定する方法について検討を行った。このRMSを利用して、分析種の定量用標品不要なクロマトグラフィー(以下、RMS法)を天然添加物や加工食品に応用した。RMS法で得られる分析種の定量値は、qNMRや従来法である絶対検量線法で得た定量値と良好に一致した。RMS法は、分析種の定量用標品が入手できない場合の正確なクロマトグラフィーとして期待できた。
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