研究課題/領域番号 |
17K15510
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
鬼木 健太郎 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 助教 (00613407)
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研究協力者 |
猿渡 淳二
陣内 秀昭
辻田 賢一
緒方 康博
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 糖尿病 / 肥満 / 非アルコール性脂肪性肝疾患 / モデリング / シミュレーション / DsbA-L / アディポネクチン |
研究成果の概要 |
Disulfide-bond A oxidoreductase-like protein(DsbA-L)は、インスリン抵抗性改善作用や抗炎症作用を有するアディポネクチンの活性化に関与する分子であり、糖尿病の治療・予防の標的分子となり得る。本研究では、人間ドック受診者や糖尿病患者を対象としてモデリング&シミュレーションの手法を用いた検討により、DsbA-Lの発現量に影響するDsbA-L rs1917760遺伝子型が、肥満に関係することを明らかにした他、糖尿病患者の慢性腎臓病リスクに影響することを明らかにした。
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自由記述の分野 |
予防医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、糖尿病に対する新規の予防・治療法の開発において、DsbA-Lが標的分子になり得ることを明らかにした知見であり、糖尿病の新規予防・治療法の開発に貢献するものである。また、本成果はモデリング&シミュレーションの手法を用いた独自の手法により、肥満や非アルコール性脂肪性肝疾患、糖尿病患者の慢性腎臓病に関する発症予測モデルの構築を試みた初めての知見でもあり、今後、様々な疾患への応用や医薬品の効果予測を組み込んだモデルへの拡張等、臨床での幅広い活用が期待される。
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