続発性てんかんは脳卒中などの脳障害が発端となり、その後発症する症候性てんかんのひとつである。本研究では、その発症機構を調べるために脳障害後の脳内変化を詳細に調べた。その結果、脳障害発生後、血液脳関門の破綻と同時期に多数の炎症関連サイトカインの発現が誘導されてくることがわかった。またそれらのサイトカインの発現に合わせて、炎症誘導や組織修復に関わる白血球が脳内に浸潤してくることもわかった。これらの白血球の浸潤を阻害できる薬剤には、てんかん発症を抑制できるものがあり、白血球の浸潤を抑制することで、てんかん発症そのものを予防できる可能性が示唆された。
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