研究成果の概要 |
本研究の目的はラットの肺静脈心筋における過分極活性型Cl-電流の心房細動への関与を多角的に検討することである.以前,申請者はラットの肺静脈で不整脈を促進するようなCl-電流を記録しており,今回,このCl-電流の分子実態を同定することに成功した(Okamoto, 2019).学外共同研究により,ラット肺静脈において持続性不整脈が発生する現象を,コンピューター上で再現することに成功した(Umehara, 2019).ラット以外のモルモットやウサギの肺静脈においても過分極活性化電流を計測したところ,それぞれが異なる電気生理学的性質を示した(Takagi, 2020).
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