睡眠時ブラキシズム(SB)は、覚醒反応に関連した反復性の咀嚼筋運動と定義され、歯科治療の予後を左右し得るが、薬物・遺伝的要因などが関連した多因子疾患であり発症メカニズムは不明な点が多い。睡眠時ブラキシズムのリスクインジケーターとして報告されている中で特に薬物に注目し、ヒトのSB増悪が報告された薬物である抗うつ薬であるSSRI(シタロプラム)をマウスに慢性的に投与したところ、Non-REM睡眠中の高い咬筋筋活動を示す時間が有意に増加することを示した。今回はシタロプラムを慢性的に投与したマウスにおいて優位にセロトニンの血中濃度が低いことが示された。
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