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2023 年度 研究成果報告書

Wnt/PCP経路による微小管の平面内極性化機構の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17K15593
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 医化学一般
研究機関名古屋市立大学 (2023)
名古屋大学 (2017-2019)

研究代表者

高岸 麻紀  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 助教 (10723918)

研究期間 (年度) 2023-05-26 – 2024-03-31
キーワード微小管 / 平面内細胞極性 / 繊毛
研究成果の概要

脳の中央部分にある脳室内では、常に脳脊髄液が産生され、一つの出口から流出している。脳室表面は運動性の多繊毛に覆われており、オールを漕ぐように、脳室の出口方向へ向かって波打ち運動している。脳室表面の運動性多繊毛の協調的な波打ち運動が、脳脊髄液の流れを促している。
脳室表面の運動性多繊毛が脳室出口方向へ波打つためには、繊毛の根元の突起が出口方向へ向く必要があり、繊毛細胞の表層部では平面軸に沿った細胞骨格微小管の非対称な配向(平面内極性化)が繊毛の根本の方向性を決めていた。本研究では、細胞骨格である微小管が平面軸に沿った非対称な配向をする分子機構を解明した。

自由記述の分野

細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、脳室内の繊毛の向きが揃うメカニズムを解明しました。脳室内の繊毛の向きが揃うことで、脳脊髄液が脳室出口に向かって流れることができます。繊毛の向きを決定する因子に異常があると、繊毛が同じ方向へ波打つことができず、脳脊髄液の流れが乱れてしまいます。出口方向へ流出できなかった脳脊髄液は脳室内に停滞し、脳室が拡張して水頭症となります。水頭症は脳実質を圧迫して発達障害や認知症をもたらします。本研究で発見した細胞内分子機構によって、水頭症の発症機序や原因遺伝子の解明につながると期待されます。

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公開日: 2025-01-30  

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