早期レヴィ小体病剖検例を用い、全身臓器においても、抗リン酸化αシヌクレイン抗体よりもプロテアーゼ処理非リン酸化αシヌクレイン抗体の方が、感度高く異常αシヌクレインの検出がある事、また心臓に病変が強調されるレヴィ小体病が存在する事を明らかにした。そのため連続剖検例の心臓及び延髄におけるプロテアーゼ耐性αシヌクレインの沈着を検討した。結果、非開頭のため神経変性疾患を念頭におかず検討された症例の中にも、心臓に高度なレヴィ病変を伴う症例が存在する事が明らかとなり、中には、生前に不整脈を伴っていた症例もみられた。臨床症状とレヴィ小体病理との関係について、さらに症例数を増やし、検討を続けていく予定である。
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