我々は以前に新たなpericyteマーカーMyosin 1B(MYO1B)を見出し、血管壁細胞はMYO1B+hCD-であるpericyte、MYO1B-hCD+である血管平滑筋細胞、MYO1B+hCD+である両者の中間的な血管壁細胞に分類できることを報告した。 今回はMYO1Bを診断病理学へ応用することを目的とした。皮下腫瘍および軟部腫瘍で検討したところ、α-SMA+MYO1B+hCD-の細胞のみから構成された真のpericyte腫瘍と解釈される腫瘍を1例見出した。 また、synaptophysinがびまん性に陽性を示す鼻腔内のグロームス腫瘍が1例見つかったため報告した。
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