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2017 年度 実施状況報告書

脳脊髄液中のアルツハイマー病超早期診断マーカー候補分子GP1の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17K15646
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

不破 尚志  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (50570719)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワードレクチン染色 / 脳 / 髄液 / マウス / 時系列
研究実績の概要

アルツハイマー病(Alzheimer’s disease : AD)ではアミロイド斑が形成された 2~30 年後に認知症状が現れる.そのため,アミロイド斑形成期に特徴的な変動を示す分子が見つかれば,その分子が AD の早期診断マーカーとなることが期待できる.
申請者らは脳脊髄液(髄液)に存在する糖タンパク質(Glyco Protein 1 : GP1)が AD 患者のアミロイド斑(プラーク)にも蓄積していることを見出した.本課題では,髄液 GP1 とプラーク GP1 の量的推移を,病気の進行に沿って比較することで,GP1 が早期診断マーカーとして利用できるかどうかを判断する.また GP1 は,おそらく由来細胞の違いを反映したヘテロな糖鎖を持っているため,糖鎖の違いを区別する組織染色からプラーク GP1 を生み出す細胞を同定する.
平成 29 年度は,実験動物の管理体制の,想定外の変更により,マウス管理業務に多くの時間がとられたため良好な実験環境ではなかった.それでも,年度計画の「ヘテロな糖鎖を持つ GP1 を糖鎖型で細分類するための組織のレクチン染色」を条件検討まで完了させることができた.また,上記と並行して,野生型マウスと AD モデルマウスの長期飼育をおこない,適切に設定された月齢のマウスから,解析に必要な時系列の脳と髄液を得ることができた.これは来年度の計画を一部前倒しするものであり,大きな成果といえる.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

実験動物の管理体制の,想定外の変更により,マウス管理業務に多くの時間が必要となったため遅れが生じている.課題申請時には申請者本人によるマウスの飼育は想定されていなかった.

今後の研究の推進方策

研究の進捗は やや遅れているものの前進しており,計画を遂行できないような技術的困難はない.そのため,多少速度を上げる必要はあるが,研究計画の見直しなどの必要はないと考える.

次年度使用額が生じた理由

平成 29 年度は,実験動物の管理体制の想定外の変更により,マウス管理業務に多くの時間が必要となった.そのため,計画よりも実験量が少なくその影響で購入物品も少なくなった.その結果,次年度使用額が生じた.

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公開日: 2018-12-17  

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