研究成果の概要 |
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患(MTX-LPD)は多彩な組織像を示す疾患群で診断基準は未確立だった。本研究ではMTX-LPDを6つの組織型に分類し、反応性型(RH)、多形型(Poly-LPD)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)型、ホジキンリンパ腫型(CHL)症例の臨床病理学的特徴を比較した結果、各組織型間で多数の特徴が異なっていた。またMTX中止後の無増悪生存期間は、RH, Poly-LPD, DLBCL, CHLの順に良好であり、各組織型で病勢予測因子を同定した。本研究よりMTX-LPDでは組織分類および組織型特異的因子がMTX中止後の病勢予測に有用であることが示された。
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