研究課題/領域番号 |
17K15681
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
寄生虫学(含衛生動物学)
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
保科 斉生 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (60648830)
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研究協力者 |
嘉糠 洋陸 東京慈恵会医科大学, 熱帯医学講座, 教授 (50342770)
青沼 宏佳 東京慈恵会医科大学, 熱帯医学講座, 助教 (60451457)
斎木 選射 東京慈恵会医科大学, 実験動物研究施設, 助教 (70738971)
高島 康弘 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (20333552)
福本 晋也 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 准教授 (50376422)
山本 雅裕 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00444521)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | トキソプラズマ / 血清学的診断法 / エゾジカ / HIV感染 |
研究成果の概要 |
人畜共通感染症の原因となるトキソプラズマ原虫の疫学調査と、血清学的診断法の開発をテーマに研究を実施した。疫学調査の一環として、人々がジビエとして喫食する機会が増えているエゾジカのトキソプラズマ抗体保有率を明らかにした。またトキソプラズマ感染が重篤な合併症となりうる、HIV感染者におけるトキソプラズマ抗体保有率と、また関連する因子を、国内で初めて明らかにした。さらに国内で実施が不能となっていた血清学的検査であるSabin-Feldman dye testの再開に成功し、トランスジェニックトキソプラズマを用いた改良dye testの開発、実験動物と患者の血清を用いた検査精度の評価を実施した。
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自由記述の分野 |
寄生虫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ジビエとして喫食されるエゾジカのトキソプラズマ抗体保有率を明らかにし、適切な処理方法や調理方法が必要であることを発表した。HIV感染者における疫学調査で得られた情報は、今後のHIV感染者におけるトキソプラズマ症の有病率として診療上役立つと見込まれ、また明らかになったリスク因子は患者の生活指導に有用であると予想される。改良dye testは、活性のある病原体を検査試薬として用いるため、一般的な検査方法としての普及には至っていない。ただし、HIV感染者の血清を用いた改良dye testの検査結果は、旧来法の結果と高い一致率を認め、さらなる改良により臨床検査として実装可能であると考えられる。
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