侵襲性カンジダ症の原因菌 Candida glabrata は、強酸(pH2)耐性であり、胃を通過して腸管に常在し病原性を発揮する。しかしC. glabrataにおける強酸耐性機構の分子メカニズムは全く分かっていなかった。申請者は、独自のC. glabrata遺伝子欠損株ライブラリー(5,000株)を用いたスクリーニングにより、転写制御因子RIM101が強酸耐性機構に必須であることを新たに見出した。さらにRIM101の上流および下流で機能する因子を網羅的解析により同定し、強酸耐性機構の全貌を明らかにした。
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