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2019 年度 研究成果報告書

ヒト早発性老化症候群モデルマウスを用いたアシネトバクター感染症の重症化機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K15692
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関帝京大学

研究代表者

佐藤 義則  帝京大学, 医学部, 助教 (90455402)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードアシネトバクター感染症 / 免疫応答 / 老化 / 高齢者
研究成果の概要

高齢宿主におけるAcinetobacter baumannii感染症の重症化機構を明らかにするため、老化症状を示すヒト早発性老化症候群モデルマウス(klothoマウス)を用いて、感染に対する免疫応答を解析した。Klotho knockout(KO)マウスでは、感染に対する高い感受性を示し、免疫細胞の誘導は肺においてklotho wild-type(WT)マウスとは異なる誘導が認められ、炎症性サイトカインの強い誘導も明らかになった。老化に伴う免疫応答の変化が、高齢宿主の肺における感染重症化と関係していることが示唆された。

自由記述の分野

免疫学、微生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

高齢宿主におけるアシネトバクター感染症では、急速に重症化し致死率も高い。本研究では、老化症状を示すヒト早発性老化症候群モデルマウス(klothoマウス)を用いたA. baumannii感染に対する免疫応答の解析から、高齢宿主では感染に対して誘導される免疫細胞の割合や機能が肺で特に変化しており、さらに強い炎症が誘導されることが明らかとなり、感染に伴う急速な肺炎の悪化が示唆された。高齢者におけるアシネトバクター感染症では、特に肺炎の急速な悪化に注意し、早期に肺に移行性の高い抗菌薬による治療によって、感染の重症化を抑制することができると期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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