EFdA耐性HIV-1由来の逆転写酵素 (RT-EFdA-R) の発現・精製方法の確立を行った。また、分子動力学的手法を用いた解析により、(1) RTの184番目のアミノ酸MetがValに変異がEFdAとRTの間で形成されるファンデルワールス力の低下させること (薬剤耐性化機序の解明)、(2) HIV-1が変異を導入しにくいアミノ酸であるF160とEFdAが相互作用を形成しているため、EFdAがHIV-1の薬剤耐性獲得に高い抵抗性を示し、耐性を獲得したHIV-1にさえ抗HIV-1活性をある程度維持できる事を見出した。
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