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2018 年度 研究成果報告書

形質細胞長寿命獲得機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K15714
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 免疫学
研究機関国立研究開発法人理化学研究所 (2018)
東北大学 (2017)

研究代表者

伊藤 亜里  国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 研究員 (90749772)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード獲得免疫 / 長期生存形質細胞 / 骨髄形質細胞 / 脾臓形質細胞 / メタロチオネイン
研究成果の概要

免疫記憶の柱の一つである、抗体産生を長期に行う長期生存形質細胞を取り巻く環境については明らかになりつつあるが、それ自体の性質の変化は明らかではない。我々は、骨髄の形質細胞で脾臓に比べて発現が高い遺伝子として、亜鉛を結合するMT1とMT2を同定した。MT1,MT2高発現形質細胞の遺伝子発現を調べたところ、Flt1, Hmox1など、細胞のストレス低減に関連する遺伝子群と発現の相関が高かった。脾臓の形質細胞ではMT1とMT2の発現がIL-6刺激によって上昇した。これらの結果から、長寿命形質細胞は、骨髄環境内でIL-6などの生存刺激を受けてストレス耐性機能を獲得している可能性が考えられた。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

一度感染症にかかれば二度と同じ感染症に罹患することがない、「免疫記憶」の柱の一つは、骨髄に存在して長期生存し、抗体を産生し続ける形質細胞である。我々は、骨髄に存在する長期生存形質細胞と、脾臓に存在する短寿命形質細胞、一つ一つの遺伝子発現を比較し、その違いを抽出した。その結果、骨髄に存在する形質細胞は、脾臓に存在する形質細胞に比べて、抗体産生能や細胞のストレス低減に寄与する遺伝子群の発現が高いことがわかった。長寿命形質細胞の性質を知ることは、抗体関連疾患であるアレルギーや自己免疫疾患の治療法につながる可能性がある。

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公開日: 2020-03-30  

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