研究課題/領域番号 |
17K15728
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
鈴木 淳平 愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (20734239)
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研究協力者 |
安川 正貴
山下 政克
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | T細胞老化 / T細胞機能 / Lamin A / ファルネシル化 |
研究成果の概要 |
核ラミナの構成成分であるLamin A/CのT細胞老化・機能における役割を解析した。本研究によって、Lamin A/CはT細胞老化やTh2細胞分化に対して抑制的に働くことを見いだした。また、Lamin Aはファルネシル化修飾されるが、それを阻害することで、T細胞老化の誘導が部分的に回復することを見いだした。これらのことから、Lamin A/Cの発現やタンパク質修飾を調節することで、T細胞老化や機能を制御できる可能性が示された。
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自由記述の分野 |
免疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本申請研究によりLamin A/Cが、mTORC1活性や細胞内エネルギー代謝を介してT細胞老化やTh2細胞分化を制御する可能性を示した。免疫システムの老化(免疫老化)は加齢関連疾患の発症と密接に関わる。本研究では、ファルネシル転移酵素阻害剤が、T細胞老化を部分的に回復させる知見を得た。これらのことから、Lamin A/Cの発現制御や修飾調節を基盤とした、免疫老化に伴う加齢関連疾患の発症予防や新規治療法の開発が行える可能性が示された。
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