愛媛大学医学部附属病院睡眠医療センターを初診した患者109人に対し質問票調査および Psychomotor Vigilance Task検査を実施し、治療開始より3か月以上経過後も通院を続けていた49人に対しても同様の調査を実施したところ、自覚的な眠気および睡眠障害の症状はいずれも明らかに改善し、PVT検査で測定した客観的な眠気も改善していた。プレゼンティーイズム(出勤しながらもパフォーマンスが低下している状態)に関しては、時間管理、身体活動、集中力・対人関係、仕事の結果、いずれの項目も治療開始後明らかに改善しており、睡眠障害の治療が就労中の生産性を高めることに寄与している可能性が示唆された。
|