吸入療法は気管支ぜん息(ぜん息)や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療で中心的な役割を演じている。しかし、吸入療法は内服療法と異なり、多種多彩な吸入器が存在し、それらの取り扱い、吸入手技および用法用量の理解や習得が必至となる。この吸入療法の複雑性が吸入薬アドヒアランスあるいはコンプライアンスの低下を来し、疾患コントロールレベルの低下や医療費の無駄遣いが懸念される。 今回の研究では、ぜん息やCOPD患者の吸入薬アドヒアランスあるいはコンプライアンスの実態を解明し、内服薬とは異なる問題点を洗い出し、吸入薬の適正使用を啓発するシステムの構築を目指したい。
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