研究課題/領域番号 |
17K15756
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
前島 圭佑 大分大学, 医学部, 助教 (40464458)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | SHP-2 |
研究実績の概要 |
強皮症(SSc)を中心とした自己免疫疾患におけるSHP-2の役割を、患者検体(線維芽細胞のみならず末梢血リンパ球など)を用いて証明することを予定していたが、H31年度も活動期の強皮症症例が少なく、実験開始にいたらなかったため、研究費は使用しなかった。 R2年度は引き続き対象症例のリクルートを目指すが、SScに限らずリウマチ性疾患全体におけるSHP-2の役割という視点での研究を目指したい。また、SLEにおけるPTPN11遺伝子(SHP-2蛋白をコードする遺伝子)の役割が近年示唆されているため、遺伝子解析を組み合わせた研究を検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
患者検体を用いて証明することを予定していたが、活動期の強皮症症例が少なく、さらには他疾患においても検体採取の同意が得られないなどの問題があり、実験開始にいたらなかった。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き対象症例のリクルートを目指すが、新型コロナ流行のため困難であることが予想される。今後は対象疾患の範囲を広げる方針である。
近年、monogenic SLEと呼ばれる遺伝性の免疫疾患の一群が報告されており、その原因遺伝子のひとつとしてPTPN11(SHP-2)が注目されている。強皮症はpolygenicではあるものの遺伝的な素因を示す報告が多く見られており、免疫疾患の家族性の強い家系(一名以上の強皮症患者を含む)に協力を依頼し、PTPN11(SHP-2をコードする遺伝子)の遺伝子解析をすることで、強皮症におけるPTPN11(SHP-2)の関連を評価することも考えている。その場合、実際にはエクソーム解析で網羅的に遺伝子配列を解読し、臨床情報との関連を幅広く評価する方針である。
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次年度使用額が生じた理由 |
患者検体を用いて証明することを予定していたが、活動期の強皮症症例が少なく、さらには他疾患においても検体採取の同意が得られないなどの問題があり、実験開始にいたらなかった。引き続き対象症例のリクルートを目指すが、新型コロナ流行のため困難であることが予想される。今後は対象疾患の範囲を広げ、他の研究方法での解析も実施方針である。近年、monogenic SLEと呼ばれる遺伝性の免疫疾患の一群が報告されており、その原因遺伝子のひとつとしてPTPN11(SHP-2)が注目されている。強皮症はpolygenicではあるものの遺伝的な素因を示す報告が多く見られており、免疫疾患の家族性の強い家系(一名以上の強皮症患者を含む)に協力を依頼し、PTPN11(SHP-2をコードする遺伝子)の遺伝子解析をすることで、強皮症におけるPTPN11(SHP-2)の関連を評価することも考えている。その場合、実際にはエクソーム解析(かずさDNA研究所に外注)で網羅的に遺伝子配列を解読し、臨床情報との関連を幅広く評価する方針である。
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