生体内のProgram death-1(PD-1)の全身動態を画像検査で評価するための基礎研究を行った。PET検査に代表される放射断層撮影法での検査を可能にするため、まずは薬剤の開発を行った。64Cu(半減期13時間)標識抗PD-1抗体にPD-1が結合可能であることを確認し、48時間までの結合安定性を確認した。次に、開発した薬剤を正常マウスに投与し、PET撮像を行った。64Cu標識抗PD-1抗体は肝臓に多く分布し、更に脾臓並びに腸管リンパ節に分布していることが示された。更に、腫瘍移植マウスにおいても実験を行い、腫瘍にも64Cu標識抗PD-1抗体が分布することが確認できた。
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