研究実績の概要 |
IBD患者の血清を用いたmiRNA解析は報告例は極めて少なく、miRNAは複数の標的遺伝子の発現を調節していることから、単一で有用なマーカーになり得る可能性がある。病状進行や潰瘍性大腸炎およびクローン病の鑑別可能な新たなバイオマーカー発見し、それはまた有効な治療の標的となり得る可能性があり適切な個別化治療を行うため診断や治療への応用が期待される。これまでの研究で、UC, CD, 健常人の各10人の血清サンプルを用いて2555種類のmiRNAの発現プロファイリングのパイロットスタディーを行い、IBDと健常者の2群間でmiRNAのプロファイリングは階層的クラスタリングにより明確に異なることを同定した。また、UCとCDの2群間では複数のmiRNAに差を認め、特にmiR-204-3pにおいて顕著な差を認めた。
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