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2018 年度 実績報告書

血清中マイクロRNAを用いた炎症性腸疾患に対する疾患鑑別および病勢判定の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17K15776
研究機関香川大学

研究代表者

谷内田 達夫  香川大学, 医学部附属病院, 助教 (50568847)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワードmicroRNA / 潰瘍性大腸炎 / クローン病
研究実績の概要

潰瘍性大腸炎,クローン病,健常人の各10人の血清サンプルを用いて2555種類のmicroRNAの発現プロファイリングのパイロットスタディーを行い、炎症性腸疾患と健常者の2群間でmicroRNAのプロファイリングは階層的クラスタリングにより明確に異なることを同定した。潰瘍性大腸炎群とクローン病群を比較したクラスター解析では、潰瘍性大腸炎群において有意に上昇していたのはmiR-204-3p, miR-6803-5p,有意に減少していたのは、miR-1199-5p, miR-4745-5p, miR-4725-3p, miR-3621であった。特にmiR-204-3pにおいて顕著な差を認めた。近年Liquid biopsyとしてのmicroRNAの研究は重要視されている。炎症性腸疾患の鑑別、病勢の判定に関与する血清中バイオマーカーとしてのmicroRNAが同定できれば、治療方針(薬剤の選択)の決定に大いに寄与すると考えられる。さらに、そのmicroRNAの研究は、創薬開発を目指したバイオ産業の基盤技術となる可能性がある。今回、潰瘍性大腸炎とクローン病の2群間では複数のmicroRNAに差を認め、特にmiR-204-3pにおいて顕著な差を認めたが、このことは、同microRNAが新しいバイオマーカーとなり得、また創薬開発にも寄与する可能性を秘めていると思われる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 炎症性腸疾患の診断、鑑別における血清microRNA のバイオマーカーとしての同定2018

    • 著者名/発表者名
      谷内田達夫
    • 学会等名
      第110回日本消化器病学会四国支部例会・第121回日本消化器内視鏡学会四国支部例会

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公開日: 2019-12-27  

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