PET/CT再構成画像の品質を簡便かつ高精度に評価する新たな指標の開発を目指した。CT画像とPET画像の両者の情報を用いることで軟部組織を抽出し、全身の画質評価を行う手法を開発した。具体的にはCT値およびPET値(SUL)に上限・下限を設定し、10,000通り以上の組み合わせにおいて変動係数を求め、画質と相関の高い範囲を決定した。また、主観に近い客観的評価として顕著性を用い信号の見えやすさと描出形状を評価する指標を開発した。顕著性による評価の妥当性をシミュレーション実験およびファントム実験により確認した。上記3つの評価において従来指標を上回る精度が得らえた。
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