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2019 年度 研究成果報告書

ホウ素中性子捕捉療法における中性子ビームの患者個別最適化に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K15800
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 医学物理学・放射線技術学
研究機関名古屋大学

研究代表者

加茂前 健  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (60706282)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードBNCT / 三次元造形 / 3Dプリンタ / モンテカルロシミュレーション / 中性子計測 / 医学物理学
研究成果の概要

本研究の目的は、ホウ素中性子補足療法 (BNCT) において、病巣の形態や重要臓器との位置関係を考慮し、患者個別に中性子ビームを最適変調することで、正常組織の被ばく線量を低減可能にする、中性子ビーム制御フィルタを開発することである。我々が共同開発したMaterial jetting法によるナノコンポジットハイドロゲル立体造形 (3Dプリント) 技術を用い、大部分が水で構成され力学的に柔軟かつ靭性の高いビーム制御フィルタの造形に成功した。実測及びモンテカルロシミュレーションにより、本フィルタは中性子ビームの強度及びエネルギーを変調する機能を有することを示した。

自由記述の分野

医学物理学・放射線技術学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究においては、主として2つの挑戦的課題に取り組んだと言える。まずBNCTにおいて患者個別に中性子ビームを最適変調するという新しい治療戦略確立を目指して、3Dプリンタの適応を試みた。そして一般的3Dプリンタ材料はポリ乳酸樹脂やABS樹脂であり中性子反応断面積が小さく本用途には不向きであるため、研究代表者が共同開発を行っているナノコンポジットハイドロゲル立体造形技術を応用し、新規材料開発に取り組んだ。これらの研究成果は、BNCTの治療効果向上と有害事象低減に向けた技術革新に貢献すると共に、三次元造形技術分野やナノテクノロジー分野などの幅広い関連分野で大きなインパクトを与えるものである。

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公開日: 2021-02-19   更新日: 2022-01-27  

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